菩薩像の見方と特徴
菩薩像の見方
「菩薩」とは、古代インド語の「ボーディサットバ」を漢字で表した「菩提薩捶(ぼだいさった)」の略。
「菩提」は悟り、「薩捶」は生けるもの、つまり「悟りを求めて生きるもの」という意味で、悟りを求めて修業しながら、苦しむ人々を救う仏とされます。菩薩は如来に次ぐ地位にあり、如来の衆生救済を補佐すると考えられています。
大乗仏教の時代になると、さまざまな如来が生まれ、多くの菩薩も誕生しました。
菩薩の代表が、「観音様」と呼ばれる観音菩薩。さまざまな姿に変化して人々を救済するため、例えば千の手で人々を救済してくれる千手観音、あらゆる方向に目を向けて救済してくれる十一面観音など、いわば観音菩薩のバリエーションである「変化観音」が誕生しました。
これら変化観音と区別するため、本来の観音菩薩を「聖観音」と呼ぶ場合もあります。
菩薩の種類

さまざまな姿に変化できる観音菩薩には、手が複数ある千手観音(せんじゅかんのん)、不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)、如意輪観音(にょいりんかんのん)、准胝観音(じゅんていかんのん)、怒りの表情をたたえる馬頭観音(ばとうかんのん)などのバリエーションがある。観音菩薩のほかには日光・月光菩薩や僧侶姿の地蔵菩薩、未来仏の弥勒菩薩(みろくぼさつ)などがあります。
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菩薩像の特徴
紀元前5世紀ごろ、インド北部の小さな国、カピラヴァストゥの王子として生まれた釈迦は、29歳で妻子、王位も捨てて出家しました。
そんな釈迦の出家前の姿、つまり貴族階級の人をあらわした菩薩像は、ショールのような薄く美しい衣(天衣)をまとい、桾や腰布を巻き、宝冠やアクセサリーを身につけたきらびやかな姿で表現されます。
表情はやさしく温和で、美しく整えられた髪を高く結い、またはまとめて垂らし、宝冠をいただき、ピアスや首飾りなどのアクセサリーを身につけています。
また、さまざまな持物を手に持っていることも菩薩の特徴。
たとえば、真理を象徴する「蓮華」など、それぞれの持物がその菩薩の救済力をあらわします。
ほとんどの菩薩は豪華な装身具を身につけ、慈愛に満ちたやさしい表情ですが、例外もあります。たとえば地蔵菩薩は剃髪し、袈裟をまとった僧侶の姿。
また、馬頭観音は墳怒の形相で明王の姿としてあらわされています。
