天部像の見方と特徴
天部像の見方
「天」とは、もともとサンスクリット語で「神」を意味する言葉「デーヴァ」のこと。
仏教成立以前、古代インドで信仰されていたバラモン教やヒンズー教の神々が、仏教に帰依し、仏とその教えを護るとともに、人々の現世利益をもたらす役目を果たすようになったとされます。これら元異教の神々が「天」であり、まとめて「天部」と呼ばれます。
天部となった神々は、もともと山川草木などの自然を神格化した偉大な力をもつもので、古代インドの人々から敬われていました。
与えられた役割から、仏とその教えを護る「護法神」「守護神」、そして人々に現世利益をもたらす「福徳神」に大きく分かれます。
主な天部像の種類
天部像の特徴
天は異国的で強いキャラクターの尊格が多く、女神も進行されるなど、さまざまな姿の像がつくられました。たとえば、帝釈天はもとは最強の戦士とされる武勇神のインドラ。梵天はもと宇宙の創造神ブラフマンであり、天部の最高位とされます。
両者ともに、如来や菩薩の脇侍となり、三尊像を構成するようになりました。
帝釈天は武官、梵天は文官風の、身分の高い男性の姿をしています。
そのほか、山頂に帝釈天が暮らすという空想上の高峰、須弥山の東西南北を守護しているのが持国天、増長天、広日天、多門天の「四天王」。
福徳神としては、豊穣の女神である吉祥天や、学問・芸術の女神である弁才天、財福神としての大黒天などがあります。